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「ワレラワラルー」私はこう作った【音楽編】

2011.01.17 *Mon
長崎を拠点とする劇団F'sCompany
http://www.fs-company.com/
の新作「ワレラワラルー」福岡、長崎と続いたツアーが無事に千秋楽を迎えました。
ご来場いただいた皆様、関わらせていただいた者として、ここに御礼申し上げます。

一連のツアーが終わったので、もうドンドンネタバレ的に、今回のお仕事について書き記しておこうというわけであります。


さて、演劇に音楽をつけるってのは、過去に・・・
長崎市市民参加音楽劇「thePassionOfNagasaki」純粋に演奏のみで参加。
プライドロックさんの「UNLOCK」このときはカバー曲、一部オリジナルを生演奏。
リーディング公演「ネコパンチ」アンデス25で、音ト書きとして参加。アドリブ重視の一人演奏。

と、演奏で参加した事はこの三回、


で今回の「ワレラワラルー」がとういう形態だったかというと、演奏ではなく録音物としての音楽を作ってください、全曲オリジナルで!という発注をいただきました。


音楽の製作形態としては、パソコンによるいわゆる「打ち込み」で作る方針を決め進めて行きました。


出来上がった曲は、最終サントラCDにしたのですが、その収録曲のリストが以下です。



1 BIOTOPOSのテーマ
2 オープニング「逃走~反省会」
3 人間
4 父の思い(アルバム限定曲)
5 ワラルー
6 カピバラのテーマ「オレラ兄弟」
7 ワラルーから人間へ
8 母への想い
9 ワラルーと人間1
10 雪
11 人間からワラルー1
12 救急
13 ワラルーと人間2
14 大地から病室へ
15 天国への入り口
16 解剖
17 人間からワラルー2
18 エンディングテーマ「未来」
19 BIOTOPOSのテーマ


以下、CDに内包したライナーノーツを加筆しながら進めて行きます。



今回の依頼をいただいて、まず台本を読んで演出の福田氏より、音楽・音が欲しい箇所の指示を受け作曲にとりかかりました。台本の中身の通り、ワラルーと人間がスイッチする場面転換、さらにはワラルーと人間が交錯する場面、それらを音楽で現すという使命を最初にもらいました。手法としては二つの楽曲を作り、それらの順番を変える、それらをミックスするというやり方で臨みました。


3曲目の人間のテーマは「C、F、E、A」(ドファミラ)
全画面キャプチャ 20110117 91751.bmp

という音列がモチーフとなってます。このモチーフは全体を通じてテンポを変え、キーを変え何度も現れます。音楽全編を結びつける背骨の役割を果してもらいたかったのです。この音列、上がって下がるんです。それが人間っぽいかなと思ったんですね。上がるばかりでも下がるばかりでもない。

またワラルーのテーマは5曲目に現れます。ワラルーが跳ねる様を「付点8分音符+16分音符+16分音符+16分音符」というリズムにしました。
全画面キャプチャ 20110117 92053.bmp

ワラルーといったらやはり跳ねるイメージがありました。そのイメージをリズムに投影しました。
このリズムはオープニング曲の最初のフロアタム、そして途中から現れるトライアングル、スレイベル(鈴)がこのリズムを刻んでいます。ワラルーのテーマも全編を繋げる背骨となってもらったのです。
二つのテーマが決まると、全体の楽曲が出来上がるのに時間を要することはなくなりました。テンポ、調性、楽器構成を緩急、粗密させることでムード(雰囲気・思い)を出しました。全編を通じて気をつけたことは演劇をいかに邪魔せずに、しかも音楽でも主張することができるかという点でした。

テンポ速くなる(気分高揚、明るい、急がなきゃ、焦る)
テンポ遅くなる(気分下降、暗い、優しくなる、おだやかに)

長調(明るい、希望、光、未来へ)
短調(暗い、深い、過去)

楽器
高音域を奏でる楽器(ちょこまか、可愛い、はかない)
低音域を奏でる楽器(堂々と、不変的)

音の粗密
粗(ぼんやり、考え込む、動けない)
密(気分高揚、語りまくる)

・・・こんな要素をマトリックス的に組み合わせていく感じでしょうか。

いただいたアンケートの中で音楽に「上品な主張」を感じたって書かれた方がいらして、とても嬉しかったですね。

和音(複数の音程)を奏でている楽器(今回はピアノ)は、全体を通じて18のエンディング曲にしか現れません。そこまで緊張感を持って音楽が連なり、エンディングで開放される効果が出ればと思いそういたしました。さらに言うと、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットは自由に跳ね回るワラルーたち、コントラバスは大地、パーカッションは命の鼓動を表すように曲を綴りました。

オープニングは特にワラルーたちの動きを曲に織り込んでいます。暗闇から次々に顔を出すワラルーたち。楽譜上だとこうなります↓
全画面キャプチャ 20110117 91537.bmp
<クリックで拡大します>
一番上からフルート(クララ)、オーボエ(ヒッキー)、クラリネット(ハイジ)、ファゴット(ペーター)。

全ての曲は、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、コントラバス、エレキベース、ドラムス、パーカッション2名、ギター、ピアノ、の各奏者で実際に生でも演奏できる内容となっています。いつの日か生演奏で音楽をつけることが出来ればとも、密かに思っています。

創作の具体的手法は、私がPC内でデータを打ち込み(作編曲しながら)、そのデータをMaicouMusic
http://karakawamakoto.com/maicou-recordings/index.html
の唐川氏に渡し、音色を差し替え、ミキシング・マスタリングをしてもらうという流れでした。唐川氏に多くの力を貸してもらったことをこの場を借りてお礼申し上げます。

演出された劇団代表の福田さんとは、作業が進めば進むほど意思疎通にかかる時間が短くなってくることを感じました。あー今何を望まれているなぁ・・ってのが少しずつわかりだすといいますか。そこでこちらとしては頭もフル回転、引き出しも全て開けまくってそれに対応していく・・・そんなやりとりだった思います。

音楽の持つ力は、ほんの一瞬で雰囲気を変えてしまうものがあると思います。だからこそ取扱注意です。そんな配慮の中から曲が完全に終止することはどの曲においても出現しないようにしました。いわゆる「終わったー!」ってのが訪れないようにしました。それはエンディングにおいても。お客様の中で終わらせてもらおうという考えです。いや終わらなくても構わないんですがね。

最後に、演劇全編に全てオリジナル楽曲を創作するというエキサイティングな関わりを持たせていただいたことに感謝すると共に、またこのような機会があることを願ってやみません。






ワレラワラルーのサウンドトラックは1/19よりiTunesで配信いたします。
詳細は、またこのブログで。

CDをご希望の方はこちらまで
http://www.sonicborn.com/about/contact.html
もしくはTwitterで@sonicbornまでDMいただければ対応させていただきます。


ブログタイトル・・・勝手に【音楽編】とかしてますが、他に○○編が出るわけではありませんので、あしからず。



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